破産・債務整理
(1)借金の原因
失業、入院、保証、売上減少・・・様々な理由で借入やローンをせざるを得なくなることがあります。借りたお金はきちんと返済することが理想的ですが、経済状態が好転せず、かえって借入を膨らませてしまい、悪循環に陥ることもあるでしょう。
また、借金を繰り返していると、借金をしていることが当たり前になってしまう人がいます。本当であれば、「完済に向けて借金が少しずつ減っていくこと」を「借金が返せている」と言いますが、借金をしていることが当たり前になっている人は、たとえ借金が増えていたとしても、「今月の支払を乗り切ることができたこと」を「借金が返せている」と考えてしまうようになるのです。借金をすることへの抵抗感をなくしてしまい、「子どもが借金を繰り返し、その度に親が尻ぬぐいをしている」といった相談も少なくありません。
他方、「借りたものは返さなければ」と考えるあまり、無理な就労や、極端に生活レベルを切り詰めてしまい、体調を崩したり、家庭内で不和が起きたりすることも珍しいことではありません。
(2)借金を整理するメニューはさまざま
自力で借金を返すことが難しくなった場合に備えて、法的に借金を整理するメニューは複数用意されています。
弁護士に間に入ってもらい、個々の金融機関や貸金業者と交渉して借金を整理する債務整理(裁判所を利用せずに任意の交渉で行うため、「任意整理」と言うこともあります)や、借金の一部を支払うことで残額を免除してもらう民事再生、およそ借金を支払う目処が立たない場合に行う破産・・・それぞれの制度にはメリット、デメリットがあるため、自分にとってどれを選択することがもっとも適切なのかを判断することは簡単なことではありません。
また、「破産をすると年金がもらえなくなる」、「破産をすると健康保険が使えなくなる」といったおよそ誤った情報を鵜呑みにしてしまい、借金を膨らませてしまって、かえって解決を難しくしているケースも少なくありません。
当事務所では、借金の返済でお困りの方にどのような解決方法をとることが適切か助言をしながら、経済的に再起するお手伝いをしています。